No.7 情報モラル教育と暑さ対策について

【質問】
 6月の佐世保の小学校6年生の事件では、ホームページでのやりとりが事件の原因のひとつとなりました。インターネットの活用が、前思春期の子どもの人格の発達に大きな影響を及ぼしているとの指摘もありますが、その分析は、これからの研究を待たねばならないところであります。一方、情報通信技術は既にわれわれの生活に深く根を張っております。どのようにネット社会を歩いたらよいのか、ネット上の誹謗・中傷というものはどのような表現なのか、電子掲示板やメールを使ったコミュニケーションの特性はどのようなものなのかを、子どもたちにきちんと指導し、教育する必要があります。
 現行の学習指導要領では、情報モラルやインターネットのエチケットについては、小学校では各教科で適宜教えることとされており、実際、どの程度教えているのか明確ではありません。情報モラルの指導は、小学校4年生からが効果的であるとの実践研究も報告されております。今後、教育の情報化を進めていくうえで、情報モラルの指導は大変重要な教育となります。練馬区として、小学校での体系的な情報モラルのカリキュラムを整備することが急務であります。そして各小学校で情報モラル教育を積極的に推進していくべきであります。ご所見をお伺いいたします。

 次に、小中学校の暑さ対策についてお伺いいたします。
 本年の夏の暑さは、練馬区の最高気温が39.5度という非常に厳しいものがございました。練馬区に設置されているアメダスの直近5年間の記録を見ますと、毎年6月から7月20日までに30度以上を超えた日は、2000年で25日、続いて27日、23日、9日、そして今年は29日でありました。35度を超えた日は2001年で8日、本年は10日間でありました。まさにヒートアイランド現象が顕著であります。文科省の学校環境衛生の基準では、教室の温度は30度以下が望ましいとなっておりますが、練馬区の小中学校の状況はどうなのでしょうか。夏の小中学校の教室の継続的な温度調査を実施し、その実態を把握しデータとしてまとめるべきであります。ご所見をお伺いいたします。
 また、特に最上階の教室では、暑さが特に厳しく、学習活動が非常に困難な学習環境となっております。今後、更にヒートアイランド現象も厳しくなることが予想され、小中学校での暑さ対策を更に講じていかねばならない状況であります。埼玉県深谷市では、近年の夏の猛暑への対策のひとつとして、来年度、平成17年7月11日から7月20日まで、教育効率、効果の得られる午前中の比較的涼しい時間帯に授業を実施し、午後は授業カットするとの対策を立てました。カットされた授業時数は8月29日から3日間、1日3時間の授業で補うというのであります。
 また、本年夏、北海道札幌市では札幌商工会議所が提唱したサマータイムが実験導入されました。この経済効果は1,000億円以上と算出されております。同じように練馬区の小中学校にもサマータイムを導入してはいかがでしょうか。また、北海道の小中学校では、寒さの厳しい冬の季節に15分遅らせて登校するという日課を設けている学校もあります。このように、練馬区においても時間を工夫した暑さ対策が必要ではないかと思うのであります。ご所見をお伺いいたします。
 扇風機の学校への設置については、平成15年度に全中学校の普通教室に設置され、中学生から好評の声が届けられております。小学校への扇風機の設置については、教育長から、今後可能な限り早い時期に、順次設置していきたいとの見解が示されております。ぜひ、来年の夏には、練馬区の全小学生が快適に授業が受けられるように、全小学校への扇風機の設置を完了していただきたいと要望いたしますがいかがでしょうか。ご所見をお伺いいたします。
 また、現在の中学校の学習活動の形態は多様化しております。習熟度別学習や総合的な学習などではクラスの範囲を超えての学習活動になることから、普通教室以外の空き教室などにも扇風機を設置する必要があると思いますがいかがでしょうか。ご所見をお伺いいたします。

【区の答弁】平成16年第4回定例会にて
 はじめに、情報モラル教育についてであります。
 今日、インターネットに代表される情報化社会の進展は、私たちの生活を大変便利なものに変えましたが、情報化によるさまざまな問題もまた、指摘されてきております。
 本年6月、佐世保市立小学校で起きた痛ましい事件は、児童のネット掲示板への書き込みが事件の大きな要因のひとつであることからも、教育委員会といたしましては、インターネット利用におけるモラルやマナーについての適切な指導は喫緊の課題であると認識しております。これまでも、各学校に対し啓発を行ってまいりましたが、事件を踏まえ、更に情報モラルに関する指導の徹底を図ったところであります。
 ご指摘の点につきましては、情報モラルに関する指導内容例の作成など、体系的な情報モラルのカリキュラムづくりが各学校で行われるよう、計画的に取り組んでまいります。
 今後とも、次代を担う子どもたちが、情報化社会に適切に対応していけるよう、自己判断能力を高めるために、情報モラル教育の一層の充実を図ってまいります。
 次に、学校における暑さ対策についてお答えいたします。
 ご指摘の埼玉県深谷市や北海道の学校の取り組みは、地域の実態に即した有効な暑さ・寒さ対策と理解しております。
 学校は、年間を通して豊かな教育活動を展開し、この中で、子どもたちは暑さ・寒さを通して我慢を学び、たくましく育っていきます。子どもたちにとって学校は、学びの場であるとともに心身を鍛える場でもあります。しかし、連続する猛暑は、子どもたちの学習効果の低下を招くことから、ご提案のサマータイムなど、教育活動の中での弾力的な授業時間の運用につきましては、今後、検討する必要があると考えております。
 次に、小中学校の暑さ対策についてでありますが、本年は特に暑く、夏季に実施した小学校でのホルムアルデヒド等の測定の際に、あわせて実施していた温度測定では、ほとんどの教室が30度を超えました。従いまして、何らかの暑さ対策が必要と判断しているところであります。ご提案の教室の継続的な温度調査とデータ集積につきましても、今後、その実施方法等について検討してまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、教育委員会といたしましては、文部科学省が定めた「学校環境衛生の基準」に基づき、児童生徒が快適な環境で学習できるよう、扇風機の設置等の対策を進めるなど、教室の温度等、空気環境の適正化に努めてまいります。
 次に、扇風機の学校への設置についてであります。
 全中学校の普通教室には既に、15年度に扇風機を設置いたしました。本年度はアスベスト対策があり、対応できませんでしたが、教育委員会といたしましては、17年度中を目標に全小学校の普通教室に扇風機を設置すべく努力をしてまいります。
 また、中学校の普通教室以外の教室につきましては、小学校の普通教室への扇風機設置後の対応と考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。

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