No.10 学校教育の情報化について

【質問】
 2000年度から始まったミレニアム・プロジェクトは本年度で6か年の計画を終了いたします。このプロジェクトの目標は、2005年度までに「すべての小・中・高等学校等」からインターネットにアクセスでき、「すべての学級」の「あらゆる授業」において、教員および児童・生徒がコンピュータやインターネットを活用できる環境を整備することであります。その目的は、コンピュータやインターネットの新しい道具を使い、「各教科の授業」をすべての子どもたちにとって「わかるもの」にすることであります。6年間のミレニアム・プロジェクトの結果、練馬区の現状をどのように把握し、評価しているのか、お伺いいたします。

 2点目に、ミレニアム・プロジェクトの事業の一つである「コンピュータの整備」についてお伺いいたします。
 コンピュータ整備の具体的目標は、1つ、全普通科教室に各2台整備する、2、特別教室に各学校6台整備する、3、小学校のコンピュータ教室を2人1台から1人1台体制に充実するであります。練馬区では、光和小学校で一部達成されているものの、コンピュータ教室を1人1台体制にすることについては全小学校で達成されておりません。この状況を踏まえ、パソコン整備について本区としてどのように進めていくのか、ご所見をお伺いいたします。
 また、小学校のコンピュータ教室のパソコンの設置については、目標達成のため、ノートパソコンの設置や各学校の生徒数に合わせ、パソコンの設置台数なども配慮すべきではないかと考えますが、ご所見をお伺いいたします。

 3点目に、小・中学校におけるホームページの開設についてお伺いいたします。
 学校の情報を積極的に提供することが求められている現在、学校のホームページの果たす役割は非常に大きくなりました。本年度から始まった中学校の選択制に合わせ、各中学校では教育内容、特色などを全34校がホームページ上で掲載しております。多忙な教育現場の中で、ホームページを開設し、更に更新している担当者の先生方のご努力は大変なものがあると思います。高く評価いたします。
 一方、小学校では、37校がホームページを開設しておりますが、32校ではいまだ未開設であります。学校の情報提供はホームページだけではありませんが、学校のIT化が進む中で、未開設の学校においても早期にホームページを開設されることを要望いたします。ご所見をお伺いいたします。

 更に、各学校のホームページの更新に関しては、担当の先生方の多忙さなどから時間的にも大変に厳しい状況であります。現在、区では情報処理教育研修として小・中学校に研修指導者を6か月間、週1回派遣しておりますが、この派遣期間を1年に延長し、ホームページの充実も含め教職員の情報処理技術の資質向上を図るべきであります。

【区の答弁】平成17年第3回定例会にて
薗部教育長:
 はじめに、ミレニアム・プロジェクトにおける本区の現状把握と評価についてであります。
 本区においては、総合的な学習や各教科の授業において、積極的にコンピュータ室でパソコンやインターネットを活用した授業を行っております。しかし、ミレニアム・プロジェクトに沿った環境整備は必ずしも十分ではなく、各教室におけるコンピュータやインターネットを活用した授業は、残念ながら進んでおりません。
 また、各学校のコンピュータ教室に配備しているパソコンにつきましては、昨年度中学校分、今年度小学校分の機種変更を行いました。これに伴い、新しく導入した教材やソフトを用いた授業の工夫改善に取り組んでいるところであります。
 次に、2点目のコンピュータの整備についてであります。
 本区の小学校におけるパソコン整備は、ご指摘のとおり光和小学校で一部達成されておりますが、全小学校で未達成の状況にあります。今後の取り組みにつきましては、整備に要する経費も多額になることから、財政状況を勘案するとともに、先行して実施している光和小学校の取り組み状況を踏まえ、パソコン整備を計画的に進めてまいりたいと考えております。
 また、省スペースのためのノートパソコンの配備および全校一律の台数ではなく、各学校の児童数に応じた台数を配備することにつきましては、貴重なご提案として、今後の検討に役立ててまいります。
 3点目のホームページの開設についてであります。
 これまでも、「学校におけるコンピュータ活用の手引き」やリーフレットを作成し、毎年、ホームページ作成に関する研修会の開催などを積極的に行い、各学校を支援しているところであります。
 今後、更にホームページ未開設校については、開設を含めた講習会を実施するなど学校への支援を強化してまいります。
 次に、教職員の情報処理技術の向上についてであります。
 学校における情報教育の推進については、重要な課題の一つであります。その充実を図るために、コンピュータ活用能力やホームページの更新を含めた管理能力を教員が主体的に身につけ、高めることなどが必要であると考えております。
 教育委員会といたしましては、情報教育の推進に向けて、パソコンインストラクターを学校に派遣し、教員研修等の充実を図っております。学校に派遣されたインストラクターは、コンピュータを活用した授業の補助やホームページの開設・更新を担い、学校の情報教育の充実に寄与しているところであります。
 また、校長など学校関係者で組織している「コンピュータ教育推進委員会」において、授業公開の充実や指導資料の作成など、教員への啓発を行い、教員の資質向上の取り組みを進めております。
 このような取り組みによって、教員のコンピュータに関する技能・資質は向上しており、コンピュータを活用した授業ができる教員数は、年々着実に増えているところであります。インストラクターの派遣期間を1年間に延長するなど、教職員の資質向上につきましては、ご提案の主旨を踏まえ、より有効な方法について検討してまいりたいと考えております。

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