No.101 文化・芸術について

文化・芸術についてお伺い致します。 公明党は、文化芸術立国を目指し、平成13年の文化芸術振興基本法制定を推進致しました。また練馬区では平成17年に練馬区文化芸術振興条例の策定を推進するなど、この間一貫して文化・芸術の振興に努めてまいりました。文化・芸術への投資は、地域の経済的・社会的創造の最大の切り札であるとの認識が重要であります。そこで以下質問致します。

 最初に、文化・芸術の持つ可能性についてであります。世界では、都市の活力を生み出すエネルギーとして文化・芸術を位置づけ、戦略的に投資をしている国が多くあります。文化・芸術の持つ創造性を生かして、都市に新たな魅力・活力を生み出そうとする「創造都市」の取り組みが国内でも大きな潮流になろうとしております。教育や福祉、地域振興などの社会や都市が持つ様々な課題に文化・芸術をソリューションとして活用していく流れの中、文化・芸術の役割に対して区長の率直なお考えをお伺いいたします。

 二点目に、障がい者と文化・芸術についてであります。あらゆる人が文化・芸術を享受できる社会基盤を構築することは、区が文化・芸術を推進する上で重要な視点であると考えます。最初に区のお考えをお聞きします。 障がいがある方も健康な方も共に文化芸術を鑑賞し楽しみ満足していただくには、先端技術を活用した音声ガイドやポータブル字幕機等を導入するなどハード・ソフト面での整備は不可欠であると考えます。併せて御所見をお伺いいたします。

 また、まち歩き観光において必要な観光案内板に音声コードを設置しスマートホンから説明を音声で聞くことができるようにするなど、文化芸術と観光のマッチングは障がい者のためにも必要であります。御所見をお伺い致します。

 障がい者アートの推進は、我が会派から幾度となく要望してまいりました。区は障がい者の皆様の作品を、これまで福祉園等で発表・展示していましたが、練馬区立美術館を会場として開催していただくようになったことを高く評価いたします。東京都は障がいのある人などが制作した「アール・ブリュット」と呼ばれる芸術作品の拠点施設を作ろうと大学教授やアートディレクターらによる専門部会を立ち上げ11月5日初会合を開きました。こうした都の動きも視野に入れながら文化の面でもバリアフリーな練馬区としての認知度を高めていくことは大変重要なことであります。御所見をお伺いいたします。

 三点目に文化・芸術の情報発信についてであります。平成26年度区民意識意向調査の中で「文化芸術活動に対して必要な支援」では、新たな区民ニーズが浮き彫りになりました。「区民の文化芸術に関する情報の一元化、発信の充実」を求める要望が五年前の調査時よりも15%ほどアップしております。スマートホン等の普及により情報をキャッチする区民のニーズが極めて高くなっているものと推測できます。区として今後の文化芸術の情報発信についての基本的な考えをお聞きいたします。 

 現在、区民団体の文化活動を情報発信する場としては、ねりま区報の区民のひろばでの掲載が大きな位置を占めております。今後、区民団体の文化活動の紹介や投稿記事を掲載する場の設定とともにインターネット等を積極的に活用し、情報発信を一元的に推進していただきたいと考えます。
 また、教育現場や特養など福祉の現場で、音楽や芸能などの活動を通して地域貢献、社会貢献を果たそうとする様々な区民団体があります。また一方で、文化芸術団体を招いて区民に文化芸術を体験させたいと考えている現場があります。それぞれの情報をマッチングすることは、区の文化芸術の興隆のためには大変重要であると考えます。インターネット等を活用した一元的な情報の発信を整備していただきたいと思います。併せて御所見をお伺いいたします。 

 四点目に、区の文化・芸術を進める拠点についてであります。現在、練馬区は文化施設・生涯学習施設として区立美術館や練馬文化センターなど文化施設を4施設、生涯学習施設を2施設を管理しております。今後、区政改革の中で公共施設の維持・更新は大きな課題となる中で文化・生涯学習施設についてもそのあり方は、重要なテーマとなります。現在、練馬文化センターは築33年、区立美術館は築31年、生涯学習センターは築31年となっており区の文化・芸術を進める拠点の在り方を検討すべき時期を迎えつつあります。さらなる文化芸術の興隆に向けた区のお考えをお聞きします。

【区の答弁】
区長
文化芸術活動は区民生活の質を引き上げると共に都市の魅力を高める力があります。
練馬区には多彩な人材が居住し、すでに様々な文化芸術活動が展開されています。お囃子などの伝統芸能やアニメーション・映画などの映像文化、芸術系大学2校を中心とした文化イベントのほか、住民手作りの祭りも多数行われ、区民生活を豊かにする上で大きな役割を果たしています。
また近年は、区立美術館の独創的で質の高い展覧会、区外からも多数の観客が訪れ、区民参加による「よみどりみどり練馬」も大きなPR効果を生んでいます。都市としての練馬区に新たな魅力をもたらしています。
今後はこれら両面の取り組みをさらに充実して、総合的に進め、みどり豊かな区内各地域に文化芸術活動が花開くまちを目指してまいります。
まず区独立70周年に向けて、来年10月に開催する薪能を手始めに、区民の皆様と共に文化芸術の更なる充実を図ってまいります。

山内副区長
私から文化・生涯学習の拠点施設のあり方についてお答えします。
練馬文化センターや美術館、生涯学習センターは、質の高い文化芸術の公演や区民の部員か、生涯学習活動の拠点として、現在広く利用されています。
今後も「みどりの風吹くまちビジョン」の戦略計画の柱である「練馬区の魅力を楽しめるまちづくり」を推進していく中核施設として引き続き活用していきます。
一方、これらの施設は建築後30年以上が経過しました。設備の老朽化が進み、維持管理コストの増大が想定されています。区立施設の総合管理計画の策定に合わせて、文化・生涯学習施設についてのあり方も検討し、適切な維持管理の方策と長期的視点からの対応策をまとめてまいります。

地域文化部長
私から障害者と文化芸術についてお答えします。
すべてのひとがしょうがいのうむによってわけへだてられることなく、人格と個性を尊重しながら共生する社会の実現が重要であります。区の文化芸術施策の推進に当たっては、こうした考え方を基本に据え、環境整備に努めていきます。
区では、誰もが様々な文化芸術に触れ、楽しむことができるように、ソフト・ハードを整備していくことが必要であると考えています。展覧会などにおける先端技術を活用した音声ガイドの導入と共に、まち歩き事業でのスマートフォンの活用について検討していきます。
また、障害者の美術作品の展示については、これまでも美術館と福祉施設が連携して実施しております。現在検討されている都におけるアール・ブリュット芸術の拠点作りなどの動向を見据えつつ、今後も文化芸術の発表、鑑賞の場の充実に努めていきます。
次に、文化芸術の情報発信についてであります。
自らの興味やライフスタイルにあった文化芸術に出会い、気軽に観賞や参加をしていただくためには、文化芸術イベントなどの情報を入手しやすい環境の整備が必要です。
そこで現在、区内で開催される文化芸術イベントや活動団体の情報を一元的に閲覧できるホームページコンテンツの整備を計画しています。整備に当たっては、区のイベントに限らず、大学や区民活動団体などが情報を発信できるシステムの導入を検討し、教育や福祉のp現場を含めて広く情報を届けられるように工夫してまいります。

( 平成27年 第4回定例会 )

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