No.125 子供の健康について

 次に、子どもの健康についてお伺い致します。
 初めに、子どもの生活習慣病予防についてであります。2016年、毎日新聞に掲載された北川博敏香川短期大学名誉学長の論文は、現在の子ども達の健康が大変深刻であるとの内容で衝撃を受けました。この記事を紹介すると香川県は平成24年より県内全小学校の四年生を対象に、小児生活習慣病予防検診の中で、血液検査を実施しております。これまでに受診した2万2914人のうち12.6%が肝機能異常、11.1%が脂質代謝異常、10.6%が血糖値異常であるとの結果を発表しております。
 区では毎年、肥満度が40%以上の児童生徒を対象に血液検査を実施しておりますが、まず、その検査結果の状況をお伺い致します。
 また、肥満度が40%以上であれば血液検査の実施とともに、食生活の改善や定期的な運動の実施などの指導を行っております。しかし、肥満度が40%未満の児童生徒を含め小児生活習慣病対策が重要と考えております。今後、区はどのように取り組みを進めていくのかお考えをお聞き致します。
 2点目に、弱視スクリーニングについてであります。弱視とは、視力の発達期に視性刺激が遮断、または、両眼に同様な画像が投影されないためにもたらされる視力低下であり、小児における弱視の有病率は、2〜5%となっております。我が会派はこの間、子どもの目の機能は生まれてから発達を続け、6歳までにほぼ完成することから早期に治療を実施し、十分な治療効果を得るために就学前の健診の充実を訴えてまいりました。特に平成28年からは、全3歳児を対象としたスクリーニングにおいて、我が会派が提案した23区初となる視能訓練士の配置がなされ、その結果、要精密検査とされた子どもは2倍以上となり大変大きな役割を果たしていることを高く評価いたします。一方、自閉症や発達遅滞等で視力測定ができない子どもに対する測定で大きな効果を発揮しているのがスポットビジョンスクリーナーという視機能検査機器です。我が会派からの導入の要望に予算化されたことを高く評価致します。この機器は検査方法の習得が容易で、異常判定まで機器が行うため専門的知識は不用という点で有用性があります。検査機器を導入し、視能訓練士との併用によってよりスクリーニングの効果を向上させる取り組みを実施していただきたいと考えます。御所見をお伺い致します。
 3点目に、中学生のピロリ菌検査についてです。2014年から市内の中学校一年生にピロリ菌検査を開始した兵庫県篠山市では2015年の陽性率は9.3%であったとの報告がありました。練馬区の中学生約13000人にあてはめると約1209人がピロリ菌に感染していると推計されます。ピロリ菌感染者は、進行によって胃潰瘍などを発症し、萎縮性胃炎となり、胃がんの発症の危険性も高まってまいります。中学生の胃潰瘍による胃痛は日常の生活にも大きな影響を及ぼします。また胃がんの9割以上がピロリ菌によるものです。佐賀県では、同意が得られた中学3年生を対象に、学校健診の検尿の残尿を利用しピロリ菌検査を実施しております。陽性となった子どもには、除菌まで支援をしております。ピロリ菌の検査は、本人だけにとどまらず、保護者も含め周囲の大人たちへのがん理解の促進や検診のきっかけにもなります。学校保健法の各種健康検査にあわせてピロリ菌検査の実施を要望致します。教育長のご見解をお伺い致します。


( 平成30年 第1回定例会 )

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