No.15 小学校の英語教育について

【質問】
小学校からの英語教育についてお伺いいたします。
小学校への英語教育導入を検討していた中央教育審議会の外国語専門部会が3月27日、小学校5年生から英語を必修化すべきだとする報告書をまとめました。小学校での英語の授業の必修化する動きにイエスのサインが出たわけであります。報告書は、小学校英語の必修化の理由として、「21世紀を生き抜くには国際的共通語として不可欠である」、また「日本人の運用能力は十分ではない」とする一方で、「言語の感覚が高まり国語力の育成にもよい影響が考えられる」と述べております。
小学校英語は17年度、既に約9割の公立小学校が総合的な学習の時間などを活用して実施しております。報告書では、小学校1年生から4年生については従来の活動を充実させることで対応すべきだとしましたが、5・6年生については中学校との円滑な接続を図るため、共通の教育内容を設定する必要があるとの考えから必修化を求めたわけであります。
わが党の神崎代表は、2003年に英語の必修化を提案し、同年衆院選でのマニフェストにも英語必修化を盛り込みました。2004年の衆院代表質問では、「急速な国際化の中では必要不可欠である」とし、小学校段階での英語教育導入を公明党としても積極的に推進してまいりました。
練馬区では、平成12年より現在、全69校中67校で国際理解教育という観点から、英語学習や遊びを通じた学習を行っております。英語必修化の流れの中で大切なことは、実際にどのように小学校で英語活動が行われ、どのような成果が上がっているのかということであります。練馬区における小学校の英語学習の取り組みと成果をお伺いいたします。
また、練馬区の保護者からも英語学習を推進することへの期待と評価は高く、今回の英語必修化の報告書が提出されたこの時期に、教育委員会として練馬区の英語活動のあり方を示す必要があると思いますが、ご所見をお伺いいたします。
練馬区では、平成16、17年の2年間、光が丘第五小学校が教育委員会研究校として、小学校での英語学習の研究を進めてまいりましたが、18年度は研究校はありません。今回の国の動向を踏まえ、19年度より再度、小学校英語の研究推進校を設定し、研究を進めていくべきであります。お考えをお伺いいたします。
練馬区では、新長期計画の中に小中連携教育とともに、小中一貫教育を設置し、9年間を見通した教育を推進する計画があります。この小中連携教育、小中一貫教育の中での英語教育のあり方も研究課題であります。ご所見をお伺いいたします。
小学校段階での英語教育は、中国や韓国、フランス、ドイツなどでは既に本格導入されております。一方で、英語講師の確保や他教科との兼ね合いなどの課題も少なくないことも事実であります。
小学校教育の性質上、担任の先生の役割も大きいものがあります。実際に全体の時間数の90%近くを学級担任が指導しているのが実情であります。今後、英語専科教員の配置などの論議も始まりますが、現時点での担任の先生に対する支援、研修等が特に必要不可欠であります。同時に、各学校に派遣されている英語学習指導員に対する研修の充実を図る必要もあります。区のお考えをお伺いいたします。
埼玉県春日部市立粕壁小学校では、1997年度から英語教育に取り組み、大きな成果を上げております。毎朝10分間のビデオを用いた「Eタイム」学習や週1回25分間の「EタイムL」と呼ばれる授業を実施し、外国人講師や日本人の英語教師が加わり、日常会話を中心とした英語教育を行っております。同校を視察に訪れた英語の専門家が、粕壁小の子どもたちの発音は驚異的であると評価するほどのレベルであると伺っております。英語のネイティブスピーカー、つまり英語を母国語とする人たちに直接教わることの重要性を物語っております。また、授業中、会話の練習ではほとんど日本語を使わないほど、同校の英語教育は進んでおります。この粕壁小学校の例のように、英会話を中心とした小学校英語の大切さを実感するわけであります。
練馬区においても、低学年からネイティブスピーカーに接し、英会話を進めていくことは大変重要であると思います。練馬区でも現在中学校に派遣しているALT、つまり英語学習指導外国人助手を小学校にも導入を図るべきであると考えます。ご所見をお伺いいたします。

【区の答弁】平成18年第2回定例会にて
薗部教育長:
 小学校における英語活動は、主に総合的な学習の時間の中で行われております。内容については、英語を使った遊びや英語の歌を歌うことなどにより、英語に慣れ親しむ活動を各学校が創意工夫して行っております。
 教育委員会では、平成12年度から、小学校児童等英語学習指導員を配置し、年間5時間程度、担任とのチームティーチングによる英語活動を支援しております。
 練馬区の各小学校では、買い物などの場面を設定し、英語で互いに受け答えをしたり、自己紹介の中で好きな色などを話したりする活動が行われております。そのような活動を通して、コミュニケーションを大切にする態度が育ち、子どもたちは人前で自分の意見をはっきり述べたり、教師や友達の話をしっかりと聞いたりする態度が身についてきていることが成果として上げられます。
 次に、練馬区の英語活動のあり方についてであります。
 これまでも、英語活動の取り組みを推進するために、小学校児童等英語指導員の配置、英語活動の研修会の実施および研究校の指定などに取り組んでまいりましたが、時代の要請等に的確にこたえられるよう、練馬区の英語活動の目標やねらいを改めて明確にするなど、英語活動のあり方について、教育委員会において協議を開始したところであります。今後、教育委員会として一定の方向性を示していきたいと考えております。
 次に、英語活動の研究推進校の指定についてであります。
 英語必修化への国の動向も踏まえつつ、ご提案のように、小中9年間の英語教育を見据えた研究課題の設定や研究校の指定基準等について検討してまいります。
 次に、研修の充実についてであります。
 研修会については、昨年度、希望者に対して2回開催したところであります。今年度以降は各校1名以上が参加し、更に小学校段階にふさわしい体験的な学習ができるような研修を実施する予定であります。
 今後も、学級担任が自信を持って授業が展開できるよう、研修会の回数を増やすとともに、数日にわたるワークショップの実施など、研修内容の充実を図っていきたいと考えております。また、英語学習指導員の研修につきましても充実していきたいと考えております。

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