No.35 子ども読書推進について

 図書館についてお伺い致します。
 読書活動は、生きることのすばらしさを味わえる作品に出会うことで、豊かな人生や生きる力を身につけ、また情報化社会の進展に伴い膨大な情報から必要な情報を選択し、考えを築きあげる力を養うために欠かすことのできないものであります。
 練馬区では、平成16年3月に「練馬区子ども読書活動推進計画」を策定し、家庭、地域、学校のさまざまな場面で関係団体との連携を図りながら子どもの読書活動の推進に取り組んでまいりました。そしてこの5年間の成果と課題をもとに第二次の「練馬区子ども読書活動推進計画」の策定を進めているところであります。また南田中図書館が本年5月に開館の予定でもあり、読書推進に関して練馬区としても新たな段階に入る現状であります。そこで以下質問いたします。

 最初に、新長期計画に策定されている図書館12館構想の最後の南田中図書館が本年5月にオープンし図書館整備に関して目標を達成することになります。区立図書館の整備について今後の区のお考えをお伺い致します。また、課題である図書館利用登録率の低い桜台、北町、旭町、谷原、三原台、西大泉、上石神井などの地区に対する利用促進のためにどのような展望をされているのでしょうか。併せて御所見をお伺いいたします。 

 2点目に区立図書館と地域小中学校との連携について伺います。
 学校図書館法に基づき平成15年以降12学級以上の小中学校等には司書教諭を配置し、学校図書館の運営充実を図ることが求められております。我が会派からも昨年第4回定例会で司書教諭の配置を強く求めたところであります。一方、現場の小中学校の先生方の多忙な中で学校図書館の充実を図るためには、外部からの支援が極めて重要であると考えます。5月にオープンする南田中図書館の特色の一つは「学校支援」であります。そこで南田中図書館が直接、地域小中学校の図書館運営に係われるよう体制を整えていくことは大変有効であります。地域小中学校支援のモデル地域として推進していただきたいのであります。御所見をお伺いいたします。

 3点目に現在、高野台の総合教育センターでは、区立図書館以外の施設で唯一、区立図書館の本やCDの受け取りと返却の受付業務を行っております。平成18年2月の開始以来、平成18年度は貸し出し総人数6000人、平成19年度9100人、平成20年度は1月までに10700人と、この3年間でその利用者数は着実に伸びております。この背景には、図書館から距離の離れた地域の皆様の需要が高いことを物語っております。また、練馬区図書館はIT化が進み、図書館ホームページからの資料の検索や予約などが可能で区民からも高い評価を受けております。一方、区民の皆さまから望まれていることは、ホームページで予約した本などの資料の受け取り、返却を身近な公共施設でできないかということであります。教育センターでの実績を踏まえ、区として区立図書館予約資料受取専用窓口の拡大を早急に図るべきであります。御所見をお伺いいたします。
 そして特に、通勤・通学の区民にとって駅や駅付近に受取窓口を設置することは大変利便性の高いものとなります。まず、モデル窓口として、練馬駅観光案内所や石神井公園駅ピアレス、大泉学園駅ゆめりあ等に設置していただきたいのであります。御所見をお伺いいたします。

 この項の最後にブックスタート事業の拡充について伺います。
 ブックスタート事業は、練馬区では平成14年4月から開始となり多くの区民の皆さまから高い評価を受けております。一方、4ケ月児健診での絵本の配布が、保健相談所から区立図書館へと移行したことに伴い配付率が約7割にとどまっております。約3割の親子には絵本が届けられていない実態があります。ブックスタートの意義は、親子が絵本を通し、赤ちゃんにやさしい言葉で語りかけ、心を通わせるひとときを作り出すツールとなることにあります。また、図書館で、単に絵本を配るだけでなく、保護者も一緒に、赤ちゃんの可愛い反応を見ながら絵本を開く時間の楽しさを体験することは家庭でもそのような時間を持つきっかけとなり良好な親子関係を築くために大変有益であります。よって絵本が配付されていない約3割の保護者への対策が求められております。図書館としての関わりが大変重要であります。待つのではなく関わっていくことが大切ではないでしょうか。御所見をお伺いいたします。また、図書館でブックスタートを推進していただいているボランティアの皆さんの活動を図書館以外の保健相談所などで実施することも絵本の配付率アップとブックスタート事業の拡充のためにも大きく貢献すると考えます。是非実施していただきたいのであります。併せて御所見をお伺いいたします。

【区の答弁】平成21年 第1回定例会にて
薗部俊介教育長;
 はじめに、区立図書館の今後の整備についてでありますが、区立図書館12館構想完了後の区立図書館の整備のあり方については、今後策定する長期計画および中期実施計画の中で検討してまいります。
 次に、図書館の利用登録率の低い地区に対する利用促進についてであります。
 利用登録率が低い地区の利用状況の実態や、他の自治体の取り組みなどを調査・研究するとともに、これまでの利用促進策に加え、更に効果的な対応策があるか検討してまいります。また、南田中図書館の開設に伴い、その近隣地区の利用登録率の動向にどのような影響を与えるのか注視してまいりたいと考えております。
 次に、区立図書館と地域小中学校との連携についてであります。
 南田中図書館では、近隣小中学校において学校支援モデル事業を実施し、学校図書館での調べ学習などの教育活動や図書資料の収集・整理の一層の充実を図ってまいります。このため、南田中図書館から近隣小中学校の学校図書館への人員配置を含めたモデル事業のあり方について、地域小中学校支援のモデル地域として検討を進めてまいります。
 次に、区立図書館の予約資料受け取り専用窓口の拡大についてであります。
 総合教育センター内の高野台受け取り窓口につきましては、ご指摘のとおり、多くの利用者から喜ばれております。予約資料受け取り専用窓口を早急に拡大していくためには、専用窓口の場所の確保や図書館資料の運搬方法、人員の配置のあり方など解決すべき課題がありますので、更に検討を進めてまいります。
 また、ご提案の観光案内所や駅周辺でのモデル窓口の設置につきましても、あわせてその実現可能性について検討してまいります。
 次に、ブックスタート事業の拡充についてであります。
 図書館では、ブックスタート事業のときに、保護者の方に、配付する絵本の解説や読み聞かせの方法、更には図書館の事業説明を通して、読書する楽しみを身近に感じてもらえるよう努めております。
 ご指摘のように、約3割の親子に絵本が配付されていない状況がありますので、ブックスタート事業の実施時期や回数に工夫を加えるとともに、効果的な配付方法について更に検討してまいります。また、ご提案のボランティアの方々の活動場所を図書館以外に広げていくことは重要なことと考えておりますので、関係者と協議を進めながら、その実現に向けて努力してまいります。

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