No.43 期日前投票について

 この度(平成21年8月30日投開票)の衆議院議員選挙の投票率は国民の関心が高く69・3%と投票率は高かったものの最近の選挙の投票率の低下は憂慮する状況が続いておりました。特に20代の投票率は20%以上も平均より低く、まさに民主主義の根幹を揺るがす状況といっても過言ではありません。総務省は本年6月、「選挙の投票所を、大学やショッピングセンターなど人の往来があり、場所を確保できる施設について、設置を認める」との見解を示しました。選挙人の利便性を考慮し人のにぎわう場所に設置することは投票率の向上にも大きな効果が期待でき、練馬区としても積極的に推進すべきであります。

 次に、期日前投票制度は、平成16年の参議院選挙から導入され確実に定着してきました。利用者は、参議院議員・衆議院議員選挙ともに約1・5倍に増加しており、今後益々期日前投票への参加が大きくなることが予測されます。練馬区では現在、7ケ所の期日前投票所を設置しておりますが、区民から少なすぎるのではないか、との声が寄せられております。世田谷区では29ヶ所、練馬区よりも面積では70%の杉並区では2倍の14ヶ所の期日前投票所を設置しております。選挙人の利便性、国の動向等を踏まえ大幅な期日前投票所の設置を求めます。

 また、練馬区では期日前投票所は、公示・告示日の翌日から開始となるのは本庁舎のみであり、他の6投票所は、投票日1週間からの開始となっております。公職選挙法上、1ケ所は公示・告示日の翌日から開設し、その他については区の裁量であることは認識しております。区として公示・告示日の翌日から全ての投票所で実施できるよう取り組まれることを要望致します。

 最後に開票作業時間の短縮は、経費削減を含め練馬区としての課題となっております。区としても平成17年より「自動読み取り機」の増設など時間短縮に努力はされておりますが、現在自動読み取り機については、10台の稼働となっておりますが、世田谷区では22台、大田区では30台が導入されております。開票時間短縮のため更なる拡充を求めます。
 
 また、区の開票時間は午後9時スタートとなっておりますが、開票時間短縮のためには最初の投票箱が開票場所に到着後速やかに開票を開始すべきであります。八王子市では投票用紙の右上角を切り落とし、用紙の上下表裏が瞬時にわかるようにしたり、作業をし易くするために開票台を黒くするなどの工夫をしております。また、23区の中で開票作業の一番早い足立区では、開票作業をスムーズに進めるために、区が要請したスペシャリストグループである「進行連絡係」の職員が開票作業時間の短縮に寄与しております。練馬区としても正確・無事故の開票作業を進めるとともに作業時間短縮のために作業内容の具体的工夫を進めるべきであります。

【区の答弁】
選挙管理委員会事務局長:
私から期日前投票等についてのご質問にお答えいたします。
 まず、投票所設置に関する総務省見解についてであります。若年層の投票率向上など、その背景については十分理解するところでありますが、投票システム等諸条件の整備・検証等も必要となります。今後の区内の環境の変化等に留意し、研究を深めてまいります。
 次に、期日前投票所の増設についてであります。
 ご指摘のように、確かに期日前投票所の投票者数は増加傾向にありますが、このたびの選挙におきましても、練馬期日前投票所を除いた6か所の1日あたりの平均投票者数は約1,500名程度であり、当日投票所の約3分の1程度であります。
 期日前投票制度は、当日投票を基本原則とする公職選挙法の中であくまで例外として認められたものであり、増設につきましては、今後の投票者数の推移、混雑の程度等を詳細に見きわめたうえで検討してまいります。
 次に、期日前投票所の開設日数についてであります。
 このたびの選挙では、投票所によっては大変混雑をした日がございました。投票所の混雑はさまざまな事故・トラブルの遠因ともなりますので、練馬以外の期日前投票所の開設日数につきましては、従事職員や場所の確保等の課題を解決したうえで、一定の見直しを検討してまいります。
 次に、開票作業時間の短縮についてであります。
 まず、投票用紙自動読み取り機の拡充につきましては、ハード面の補強として有用であり、拡充の方向で検討いたします。開票作業につきましては、法令上の制約がありますが、ご提案の趣旨を踏まえた検討を行います。また、ご指摘の他の自治体の事例も参考にしながら、更なる迅速化に生かしてまいりたいと考えております。

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