No.78  産後ケアの取組みについて 平成25年第3回定例会

産後ケアの取り組みについて、お伺い致します。

 乳幼児への虐待、そして死亡に至る事件が繰り返し報道され、心が痛みます。里帰り出産が主流であった時代では、実家の両親が産前産後の支えとなっていましたが、核家族化が進み、また高齢出産の場合には、実家の両親も高齢なため手助けできない、などの理由で十分なケアを受けられない母親が増加しております。孤立しがちな母親が、育児不安から「産後うつ」を発症するケースは約一割、虐待死する子どもの約四割が〇歳児で最も多くなっている実態があります。母親と新生児の心身の健康を守るために、区としても産後ケアの体制づくりをさらに強力に進めていかねばならない状況であります。そこで、以下質問いたします。

 本年六月、政府は「少子化危機突破のための緊急対策」を決定、発表しました。その中で、産後ケアの強化が盛り込まれており、産後ケアセンター等において日帰りや宿泊での休養がとれる「産後レスパイト型事業」が提案されております。世田谷区の産後ケアセンターは、平成二〇年に全国初の施設として開所しました。ここでは、保健相談所での健診や保健師による巡回相談、家庭支援センターへの相談などで、リスクが高いと判断された母親は、優先的に入院でき、その後の支援につながっております。私は、出産直後の時期に、母親に対して理解、共感、配慮し、母親が育児する力を直接支援することでより良い母子関係を築く支援となり、虐待防止にも大きな成果があると考えます。練馬区において産後ケアセンターなど宿泊を伴う産後レスパイト型事業の推進を強く求めるものであります。御所見をお伺いいたします。

 2点目に産後ケアの区としての体制についてであります。区は現在、産後ケア事業を練馬助産師会との協働で、「SANGOさろん事業」として母乳相談、育児相談、卒乳相談、乳房マッサージケア等を実施しております。
 また、各保健相談所でも「出張SANGOさろん」として母乳育児講座や卒乳講座を実施しております。高く評価するものであります。一方、この産後ケア事業は、練馬区協働事業提案制度事業に基づいており、最大一年間継続実施することはできますが、原則複数年度にまたがる事業は提案できないことになっております。私は、このような産後ケアが継続されることは大変重要であると考えます。また、事業を実施する施設も含め区として体制を整えるべきであります。区の御所見をお伺いいたします。

 3点目に、シニア世代の活用であります。政府の緊急対策の中に、産後、専門家によるファーストタッチの後に、先輩ママやシニア世代が子育て家庭を訪問し、話し相手となったり、一緒に外出するなどのきめ細かな支援を行うことによって、円滑な育児のスタートを支援することも有用であるとシニア世代の「祖父母力」等を活用した「産後パートナー事業」の導入が盛り込まれております。現在、区では助産師・保健師が生後4か月までの乳児がいる全家庭を訪問し、適切な指導と情報提供を実施しており、高く評価いたします。
 一方、区では毎年6千人前後の出生数がある中で訪問実施率は93%、7%が未訪問であります。未訪問の家庭に手を差し伸べることは大変重要であります。このような未訪問の家庭、また支援を手厚くすべき家庭にシニア世代の祖父母力を活用し、産後ケアの強化につなげていくべきと考えます。御所見をお伺いいたします。

【区の答弁】

( 平成25年 第3回定例会 )

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