No.94 介護予防について

介護予防についてお伺いいたします。
 団塊の世代の皆様が全て75才以上となる2025年、いよいよ日本は超高齢社会のピークを迎え10年間ピークが継続していきます。この2025年問題はまさに国・地方自治体の政治的重要課題であります。練馬区では具体的にどのような社会環境の変化が起きてくるのでしょうか。また、社会保障や医療、福祉にどのような影響を及ぼすことになってくるのでしょうか。最初に、練馬区の2025年の時代についての率直な認識・見解をお伺いいたします。

 練馬区高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画第六期では、練馬区は2025年には要介護認定者が約一万人増加し、要介護認定率は24.2%となり、高齢者の4人に1人が要介護認定者になると分析しております。地域包括ケアシステムを確立していかねばなりません。また、第1号被保険者が負担する保険料額は、2025年には月額基準額が8560円まで現在より約1.6倍に上昇することが見込まれており大変厳しい介護環境となってまいります。区は、今後10年間で介護給付の適正化や介護予防の強化に全力を挙げ、要介護認定者数の抑制、介護給付費の抑制に努めていくことが喫緊の最重要課題であります。区としての今後10年、20年を見通したお考えをお聞かせください。

 今後の医療介護施策を進めていくうえで重要なことは、練馬区としてもさらに介護予防に力点を置くということであると考えます。介護予防において「和光モデル」と呼ばれ全国的に注目されている埼玉県和光市では、要介護状態になる前のケアを重視した予防型の仕組みをいち早く確立しております。「現場のノウハウを国政に生かしてほしい」との要望から市職員が国に出向し介護保険制度の構築にも全面的に参画しております。具体的な事例として、高齢者になるべく外出してもらうように、歩いて行ける範囲内にたくさんの小規模な施設を設置し、そこでトレーニングマシーンを使った運動や地元の野菜を使った料理教室の開催などを実施しております。また、「アミューズメント・カジノ」の施設を造ったり、学校の空き教室を利用した「喫茶サロン」の提供と併せて看護師や管理栄養士による複合的なサービスを行うなど積極的な介護予防事業を実施した結果、要介護認定者数が5年間で12%から10%に下がったとの報告があります。介護予防の活動は、高齢者が歩いて行ける範囲の施設で継続的に行うことが重要であります。練馬区としても高齢者の活動範囲を考慮した細やかな介護予防施策を積極的に進めるべきであります。御所見をお伺いいたします。

 区は、この度のアクションプランに引きこもりがちな高齢者に対する介護予防にポイントを置いた「街かどケアカフェ」など新規の施策を盛り込みました。高く評価するものであります。平成28年4月谷原出張所内にオープンであります。今後引きこもりがちな高齢者に対するアプローチは介護予防の観点から大変重要になると考えます。区は高齢化率の高い地域4か所に「街かどケアカフェ」の開設を予定しておりますが、私は全区的に展開すべきであると考えます。現在の出張所等公共施設や空き店舗等を拠点とし、地域で活動している団体とも連携しながら介護予防に進めていただきたいと考えますが、区の御所見をお伺いいたします。 

 高齢者が住み慣れた地域で介護や医療、生活支援など必要なサービスを一体的に受けることのできる地域包括ケアシステムの構築が進められる中、埼玉県川口市では地域密着という介護とコンビニエンスストアに共通する基盤を活用する動きが出てきております。これはコンビニの中に福祉関連の情報を提供したり、介護相談に応じることのできるサロンスペースを設置したものであります。また、介護関連商品も販売しており介護家族の負担の軽減に役立っております。区としてもこのような地域密着の事業に対する支援を今後進めていただきたいと考えます。御所見をお伺い致します。


【区の答弁】
高齢施策担当部長
 私から、高齢者施策についてお答えします。
 はじめに、高齢者地域包括ケアシステムの確立についてです。
 本年4月、高齢者相談センター本所に、医療と介護の相談窓口を設置し、医療・介護連携推進員を1名ずつ配置しました。推進員は、支所が行う医療・介護連携チームの編成を支援し、一人ひとりの状況に応じた、切れ目のない医療・介護の提供を図っていきます。
 次に、特別養護老人ホームについてです。
 整備にあたっては、用地の特定、運営事業者の確保など具体的な手続が必要です。アクションプラン素案で示した目標の達成に向け、土地活用セミナーの開催や補助制度の充実などに取り組み、着実に進めてまいります。
 次に、介護予防についてお答えします。
 2025年問題への認識についてです。区の高齢者人口は16万人、高齢化率は22.3%となり、更に後期高齢者が前期高齢者を大きく上回る見込みです。医療・介護のニーズが増え続ける厳しい時代になると認識しています。
 次に、今後の高齢者施策についてです。
 2025年やその先を見据え、地域包括ケアシステムを早急に確立する必要があります。介護保険制度が持続可能なものになるよう介護予防の強化や、高齢者の社会参加の促進等に努めてまいります。
 次に、地域での介護予防についてです。
 区は、これまでも、介護予防の取り組みを地域の敬老館などで実施しています。本年度からは、介護予防に取り組む高齢者のサークル活動に講師を派遣するなど、介護予防施策の充実に取り組んでいます。
 次に、街かどケアカフェについてです。
 カフェでは、介護予防や栄養、口腔ケア、認知症などの相談に応じるとともに、保健相談所と連携したロコモ体操を行うなど、健康づくりも支援します。また、民生委員や医師、地域団体などの協力を得ながら、事業の充実に取り組みます。全区的な展開については、設置の効果を踏まえて検討してまいります。
 次に、地域に密着した相談窓口についてです。
 現在、区では、25か所の高齢者相談センター支所が、地域の高齢者の総合的な生活支援の窓口となっており、新たに整備する街かどケアカフェでも相談を行います。今後は、コンビニエンスストアなど身近な場所の活用についても、事業者と相談しながら検討してまいります。

( 平成27年 第2回定例会 )

Copyright (C) 2004-2015 うすい民男 All Rights Reserved