No.153  生徒指導提要の改訂について

教育についてお伺いいたします。
文科省は、全国の小中学校などで教員が子供たちの指導にあたり配慮すべき内容を網羅する手引書である「生徒指導提要」の改訂を12年ぶりに進めております。改定試案では、新たに、発達障害、性の多様性、子どもの貧困、ヤングケアラーなど現在の社会状況の中での子どもたちの教育課題とその対応を明確に取り上げており、学校現場での対応が大変重要となります。初めに今回の12年ぶりの「生徒指導提要」の改訂の背景と区教育委員会の基本的考えをお聞かせください。

2点目に、今回の生徒指導提要の改訂では、課題のある校則の解消に向けた記述が、充実させるべき優先事項の一つとなりました。校則については、現行では入学前や入学後の児童生徒・保護者へ周知徹底を求めるのにとどめておりますが、改訂では公開の在り方を具体的に提示しており、校則の意義を児童生徒に周知するため制定背景について示すことが適切と明記しております。また、校則策定・見直しの望ましい手順等も示し踏み込んだ記載となります。一方、校則には法律上の根拠はなく、学校長に制定の権限があるとされており、各学校ごとに職員、児童・生徒、保護者が地域の実情に合わせ進めていくべき事項であります。今回の生徒指導提要の改訂を受け、校則改定に向けて児童・生徒が主体的に考え取り組む教育活動を進めるべきであります。ご所見をお伺いいたします。

3点目に、生徒指導提要の改訂では、性の多様性についても初めて盛り込まれます。
練馬区議会公明党は、先日、区内LGBTQの団体の皆様と意見交換の場を設けさせていただきました。その中で大変心に残ったことは、自分自身の性に対する違和感は、小学生の段階から存在し、その違和感を親や他の人たちには口にすることができず、人知れず自分の心の中に閉じ込めている。その苦しさから自殺に追い込まれる子どもも存在する、とのショッキングな話でした。小・中学生や高校生など若年層の性的マイノリティーは孤独感や不安を抱え、心ない発言によって自己肯定感を持てないことが大きな課題であります。今回の生徒指導提要の中で性に関する課題が明確に位置付けられたことは大きな意義があると考えます。区としてのお考えをお聞きします。
また関連して、練馬区では、中学生向けのLGBTQを内容とした冊子を作成し、啓発に努めており高く評価いたします。一方、京都市では、昨年10月に、多様な性の在り方が尊重され、差別や偏見の無い「誰一人取り残さない」共生社会の実現に向けて、思春期の子どもをもつ保護者へ向けたリーフレット「LGBTQについて知っていますか」を発行しました。また、愛知県では、人権啓発ポスターを作成し、その中で性的少数者の人権ポスターを掲示しております。小中学生など他人に語ることのできない子供たちが自身を理解するためのポスターの制作掲示や、子どもの電話による教育相談にも自身のセクシュアリティーについて相談できることを周知するなど、更なる支援を進めていただきたいと考えますが、ご所見をお伺い致します。

( 令和4年 第3回定例会一般質問 )

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