【質問】
健康づくりについてお伺い致します。
来年4月から開始が予定されている特定健康診査制度では今後、医療費抑制のために、最も罹患率が高い生活習慣病予備軍の方に、健康診断を利用し健康相談を受けていただき、実際に個々のメニューで日々の生活の改善、運動の実践につなげていくことを目的としております。
そこで一点目に、検査項目について伺います。来年度から開始が予定されている特定健康診査は、その目的が内臓脂肪型肥満つまりメタボリックシンドロームと糖尿病に着目した早期介入と行動の変容に特定されているため、その検査項目が、削減されることになります。また、その対象者も練馬区の実施義務は40才から74才の国民健康保険被保険者に限定されます。練馬区では平成13年10月8日に健康都市練馬区を宣言致しました。この主旨に照らし全区民の健康の維持増進の責務を担っている練馬区は、来年度からの特定健康診査についても従来通りの検査項目を継続実施し、区民サービスを図るべきであります。御所見をお伺い致します。
また、18年度から、介護保険法の改正に伴い、65才以上の区民の基本健康診査に介護予防の検診項目として導入された生活機能評価についても特定健康診査と一体的に実施すべきと考えますが、御所見をお伺い致します。
二点目に、75才以上の後期高齢者の健康診査について伺います。来年度からの後期高齢者医療制度では、後期高齢者健康診査は努力義務となっております。現在、実施主体である広域連合がその実施について検討しておりますが、当区としては後期高齢者健康診査の在り方をどのようにお考えなのでしょうか。また、個人負担が相当程度大きいと予測され、練馬区としてその支援が必要であります。御所見をお伺いいたします。
さらに、後期高齢者医療制度の新設によって保険料の負担増になる方に対する支援を行うよう関係機関に要望すべきと思いますが、御所見をお伺い致します。
来年度からの特定健康診査実施のポイントは、今まで以上にメタボリックの方々に対する具体的な健康相談体制を実施し具体的な効果を上げることにあります。静岡県袋井市では、動いた距離に伴う推定カロリー消費量を基準にポイントを加算し、たまったポイントに応じて一定の金額や施設利用など行政サービスを受けられるという仕組みを検討しております。この制度により年間20億円以上の医療、介護関連予算の負担軽減を目指しております。当区でも、特定保健指導の充実とともに袋井市のような施策を実施すべきであります。御所見をお伺い致します。
また、府中市では、メタボリック対策として、ライフコーダという生活習慣記録機を市民に無料で貸し出しをしております。この装置は、万歩計とほぼ同じ大きさで、腰に装着するだけで運動料やカロリー消費量が確認でき、ウェストや体重減の目標値が示されるものであります。特定保健指導の際に該当者全員に配布し、効果向上に役立てるべきであります。御所見をお伺いいたします。
次に、小児生活習慣病について伺います。現在の学齢期の子どもたちの生活習慣をみると、深刻な運動不足、広がる夜型生活習慣、朝食の欠食などが大変多くなっております。東京女子医科大学の村田光範名誉教授は、「児童生徒の1〜2%がすでに生活習慣病として医学的な管理・指導・支援が必要である。6%前後が定期的な医学的支援が必要であり、10%〜20%がよりよい生活習慣を身に付けるように積極的な指導・支援が必要である。」と警告し、「少なく見積もって児童生徒の5人に1人は何らかの生活習慣病対策が必要である。」と結論づけております。
練馬区では、毎年各小中学校で行われている定期健康診断において、昭和47年度より肥満度の高い児童生徒に対してエコーや血液・尿検査などの生活習慣病検査を実施しております。しかし17年度では小中学生46、801名のうち検査対象者数が811名中、受診者数は294名と受診率は36%であります。生活習慣病検査の受診率が非常に低いと言わざるを得ません。また、生活習慣病検査受診後の事後指導数は120名、検査対象者に対して15%と極端に低い状況でもあります。区としてはこの受診率をどのようにお考えなのでしょうか。検査場所の増設や検査日時の工夫、学校での体制の強化などを通し、受診率アップを図るべきと考えます。御所見をお伺いいたします。
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【区の答弁】平成19年第3回定例会にて
(後日掲載します)
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