子どもの放課後等の居場所づくりについてお伺い致します。
学童クラブの待機児童数は、平成22年4月、127名から平成23年4月には142名となり増加傾向となっております。
今後、学童クラブ待機児童は、認可保育所の入園申し込み状況から推測すると、さらに増加することが見込まれ、区として、さらなる子どもの安全・安心な居場所の提供を進めていかねばなりません。そこで以下3点について質問いたします。
第1点目に、学童クラブの待機児童の傾向として、年度によって待機児童の出現する施設が異なることが挙げられます。
例えば、大泉北小学童クラブは、22年度待機数が4名から23年度は18名と急激に増加、また豊玉小学童クラブでも22年度待機数0名から23年度11名と急増しました。
一方、大泉学園緑小学童クラブは、22年度17名から23年度には10名と減少しております。区は第二次練馬区放課後子どもプランに基づき学童クラブの小学校敷地内への設置を進めておりますが、年度によって待機児童の出現する学童クラブ施設が異なる状況の中で、待機児童解消にむけて、また子どもの放課後の居場所づくりについてどのように対処されるお考えなのでしょうか。ご所見をお伺いします。
第2点目に、学校応援団ひろば事業が進むにつれてその事業内容が地域・保護者の皆様に理解され評価も高く、喜んでいただいております。学校応援団ひろば事業は、23年度中に全ての小学校での実施が予定されておりますが、週5日間実施している応援団は30校であり、それに対して残り35校の応援団で週5日間のひろば事業実施が課題となっております。完全実施のためには、応援団スタッフの人材確保が大きなポイントであります。学校応援団の人材確保について区としてどのように支援していくお考えなのでしょうか。ご所見をお伺いします。
第3点目に、学校応援団ひろば事業は現在、夏休みなどの長期休業中は実施されておりません。保護者からは是非、夏休みにもひろば事業を実施していただけないでしょうか、という声が寄せられております。
ひろば事業は、広く地域の皆様が子ども達を見守る、という善意で運営されていることもあり、夏休みのひろば事業実施はハードルが高いと考えられます。
しかし、子どもの安全・安心のためには夏休みなどの長期休業中のひろば事業を区として積極的に進めていくべきであります。
民営学童クラブの運営者に任せるなど工夫して夏休みの子どもの居場所づくりを進めていただきたいと考えます。ご所見をお伺いします。
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【区の答弁】
薗部俊介教育長
私から、学校応援団スタッフの人材確保などについてお答えいたします。
ひろば事業につきましては、現在、区立小学校65校中、63校が実施しており、残る2校についても今年度中に開始する予定であります。
一方、ひろば事業の週5日実施にあたっては、施設整備とともに、ご指摘のように人材の確保が大きな課題であります。これまでも地域の方々へ、事業の周知、参加への呼びかけを積極的に行ってまいりましたが、より積極的、安定的な人材確保のあり方について、関係者にご意見いただきながら、スタッフの確保について検討し、安定した運営に努めてまいりたいと考えております。
次に、夏休みなどの長期休業中のひろば事業についてであります。
第二次練馬区放課後子どもプランにおいて、学童クラブ事業との連携を図り、より実態に即した対応を検討していくこととしております。夏休みなどの長期休業中のひろば事業のご要望のあることは認識をしております。各学校の実態を踏まえ、ご提案の民営学童クラブの活用等についても検討し、とり得る対応を積極的に図っていきたいと考えております。
児童青少年部長
学童クラブの待機児童解消についてであります。
学童クラブ施設ごとの入会需要の変動に対応し、待機児童の解消を図るため、施設規模等に応じて定員を超えた児童を弾力的に受け入れることを基本とするとともに、小学校内に学童クラブを設置する際には、最大60人の受け入れができるよう努めているところであります。
更に、入会需要が多い地域を中心に、現在、5か所の民間学童クラブが設置・運営されているところであります。区といたしましては、これらの待機児童の解消策に加え、第二次練馬区放課後子どもプランに基づき、新たな放課後の居場所づくりの具体的な取り組みについて更に検討してまいります。
( 平成23年 第2回定例会-06月17日 )
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