No.68  花とみどりのまちづくりについて

 花とみどりのまちづくりについてお伺いいたします。

 区は、平成18年に「みどり30推進計画」を策定し、平成19年には「練馬区みどりを愛し守りはぐくむ条例」の制定、そして平成21年には「練馬区みどりの基本計画」を改定し、自然と調和した、自然を愛する郷土の構築を目指してきました。直近では、日銀グランド跡地やNTT一丁目社宅跡地の大規模公園施設の設置などみどりの保全と創出のための区の努力を高く評価するものであります。
 一方、全国では、みどりだけではなく、花とみどりを一体として考え、色彩豊かな花による市街地の美化を通した街づくりを進めている自治体が多くなってきております。花とみどりのまちづくりは、人と花やみどりが、また花を通して人と人とがお互いに影響し、生き生きとした地域社会を築いてまいります。この取り組みを通して地域のコミュニティーの活性化や観光・商店街などの産業にも結びついてまいります。私は、花を体系的に位置づけて今後の練馬区のまちづくりを進め、みどり豊で、さらに色彩豊かな文化都市練馬区を推進していただきたいと考えます。区の御所見をお伺いいたします。

 二点目に、この間、区は我が会派の要望を取り入れていただき駅から始まる花いっぱい運動や公園の自主管理花壇を推進していただきました。駅から始まる花いっぱい運動は現在一〇駅で実施され、区民による自主管理花壇は二十七ケ所の公園で進めていただいております。私はこのような区民の皆様の手による花のあるまちづくりを点から線へ、そして線から面へと拡大していくべきであると考えております。そのためには、みどりの機構を中心として、自主的な区民との協働の体制を築いていただき花の香り漂うまちづくりを進めていただきたいと要望します。御所見をお伺いいたします。

 三点目に、先日、特別委員会で視察した仙台市では、駅前など大通りには街路灯に色とりどりの花のハンギングバスケットが飾られ目を引いておりました。仙台市では、花のまちづくりに対して助成制度を設けております。一つは、道路、広場その他公共の空き地や道路に面するショーウインドウなどにプランター、花壇、つり花などを設置・管理する団体に球根などの購入費、管理費、プランターなどの資材費を花いっぱいまちづくり助成として助成しております。二つ目は、花壇づくり助成です。地域に花壇を作ろうとする町内会や老人クラブ、こども会に、花壇新設時の資材費や植栽材料費や花壇管理費を助成しております。私は、区立公園に止まらず区内の様々な可能な場所で区民の自主的な花のまちづくりを推進する機会を設けるべきと考えます。その推進のための助成制度の創設とともに花壇設置場所の拡大をすすめるべきであります。御所見をお伺いいたします。

 この項の最後にみどり推進に関連して伺います。
 区はこの夏、暑さ対策とともに電力対策として我が会派の要望を取り入れていただきみどりのカーテンプロジェクトを実施しました。ゴーヤの苗二株などみどりのカーテンのキット1000世帯の公募に4000件を超える募集が殺到したとのことで区民の意識の高さがみられました。このプロジェクトの区の率直な感想をお聞かせください。また、みどりのカーテンを用いた区民のエコ意識を高めるために来年度以降もさらに拡大してみどりのカーテンプロジェクトを実施していただきたいと考えます。御所見をお伺いいたします。  

 また、練馬区役所本庁舎に設置されているみどりのカーテンは、へちまが6階部分まで伸びており、暑さ対策をすすめる練馬区のシンボリックにもなっております。私は、このようなシンボリック的なみどりのカーテンを練馬駅ペデストリアンデッキなどに設置し、より以上に区内外の皆様にアピールしていただき区の暑さに対する姿勢を示していただきたいと考えます。区の御所見をお伺いいたします。
【区の答弁】
環境まちづくり事業本部長

 私からは、花とみどりに関するご質問にお答えいたします。
 はじめに、花を活用したまちづくりについてであります。
 区はこれまで、駅からはじまる花いっぱい運動や練馬駅北口の平成つつじ公園の整備など、花を活用したまちづくりに取り組んでまいりました。今後ともこれらの取り組みを充実するとともに、改訂作業中のみどり30推進計画においても検討を加え、花の色彩を生かした美しいまちづくりを進めてまいります。

 次に、練馬みどりの機構と区民との協働についてであります。
 現在、みどりの機構では障害をお持ちの方々と協働で公園の花壇を管理する福祉連携緑化事業を実施しております。これらの事業の改善、充実を図るとともに、現在区で実施している協働事業において、機構の一層の活用を検討してまいります。

 次に、花のあるまちづくりを進めるための支援策についてであります。
 区内には、区民や事業者の皆様が花壇やプランターなどで花を育て、地域の皆さんの目を楽しませている事例が数多く見られます。区民の自主的な花のあるまちづくりの取り組みへの支援や地域での花壇設置の拡大についても、先進自治体の取り組みなども参考にしながら研究を進めてまいります。

 次に、みどりのカーテンプロジェクトについてであります。
 今回ははじめての実施でありましたが、家庭における節電意識の高まりもあり、大きな反響を呼んだものと考えております。事業参加者へはアンケート調査を実施しており、それらの意見を分析し、今後の事業展開を図ってまいります。
 また、区のシンボルとなるようなみどりのカーテンにつきましては、施設所有者の意向も踏まえながら、今後の取り組みを検討してまいります。

( 平成23年 第3回定例会 )

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